今回は、小鳥さんが呼吸に違和感や苦しさを感じているときに、飼い主さんが見るべきチェックポイントについてお話します。

 

＜小鳥さんの見た目の症状として＞

①テイルボビング

小鳥さんには横隔膜がありません。そのため、そのため努力呼吸を必要とするような状態になると、尾を上下に振って呼吸をアシストします。呼吸に合わせて上下に振ります。しかし、興奮や発情行動で見られる場合もあります。注意が必要です。

②スターゲイジング

「星見行動」と言われる行動です。呼吸が苦しい時にみられる行動の1つで、首を伸ばして呼吸をします。そのため、顎を上げて呼吸をしているので、星を見ているように見えます。この状態はかなり危険な状態であることを現しています。

③開口呼吸している

言葉の通り、嘴をあけて呼吸をすることです。しかし、呼吸器症状が進行しないと嘴をあけて呼吸をする姿は見られません。早期に見つけるためのコツは、嘴を脇から見て隙間があるかどうかです。正常な鳥さんはぴったりと閉じているものです。軽い呼吸器症状の時に見られます。

④顔が汚れている

顔はきれいですか？くしゃみなどをしていると、鼻や鼻孔の周囲が汚れます。もちろん、他の事でも汚れることがあります。しかし、基本的に小鳥さんはきれい好きです。汚れていることは無いです。

 

＜小鳥さんから発せられる音として＞

①呼吸に異音がある

喉の奥の方からプツプツ、ヒューヒュー、キュッキュッ、ヒッヒッ、などの音が聞こえるときは呼吸器に関する病気がある可能性があります。この時に音がするのは一日の中でいつですか？を気にしてチェックしてください。

②咳やクシャミがある

ケッケッケッやクシュクシュといった音で聞かれます。しかし、文字で書くと簡単ですが、意外と咳とくしゃみの聞き分けは難しいです。もし、可能であれば動画で撮るとよいでしょう。

 

小鳥さんの呼吸は非常にデリケートにできています。そのため、早く気付き、早く来院出来るかどうかが大切になってきます。上記のうち1つでも当てはまる場合はすぐに来院してください。