季節ごとに、小鳥さんと一緒に生活する上での注意事項をお知らせしています。
少しでも小鳥さんのことを知って、お役に立てればと思います。
「耳ダレ」
2024.07.01
全国的に遅い梅雨入りを迎え、蒸し暑さが増していますね。汗で蒸れてしまって皮膚トラブルの増える時期かと思います。そこで今回は小鳥さんの皮膚トラブルの中でも時折見られる耳ダレについて考えてみましょう。
耳ダレは、主に外耳炎などにより膿や滲出物が耳や耳付近から漏れ出ている状態です。小さな傷などから細菌が侵入して炎症をおこすことが原因となります。顔の横にある耳付近の羽がべたついたり、抜けてしまったり、異常に顔を痒がるなどの症状がみられ、悪化すると食欲などにも影響する場合があります。
原因となる菌は多くの場合常在菌や環境中に多くいる菌のため、感染源を特定することは難しいですが、培養検査をすることによりそうした菌を特定し、より効きやすいお薬を選択して治療することができます。
炎症が中へ広がってしまうと中耳炎や内耳炎に移行することもあり、痛みや神経症状が出てしまうこともあります。こうなる前に発見し、治療を始めることが重要です。
合うお薬を使い始めても、すぐに症状が改善しないケースもあります。また、見た目が綺麗になったからとすぐにお薬をやめてしまうと、実はまだ菌が残っていて症状が再発してしまうことがあります。そのため、最低でも3カ月はお薬を続けてもう一度培養検査をすることをお勧めします。
お耳の違和感は案外ストレスが大きいものです。愛鳥さんのほっぺたが汚れていたり、やたら掻いているときは早めに病院に相談してくださいね。