Barred parakeet
サザナミインコ

Barred Parakeet
サザナミインコについて
サザナミインコさんは、全身がグリーン色をした中型インコで、翼にある黒い模様から別名
「トラフインコ」とも呼ばれています。
模様には個体差があり、模様での雌雄判別ができません。
薄ピンク色の足には、黒っぽい爪が生えており、幼少期は大人と比べて頭部が青みがかっているのが特徴です。

- 飼育難易度
- ★★★★☆
- 慣れやすさ
- ★★★★☆
- おしゃべり
- ★★★☆☆(♂♀)
- カラーバリエーション
- ★★★☆☆
サザナミインコの一般データ
学名 | Bolborhynchus lineola |
---|---|
英名 | Barred Parakeet Lineolated Parakeet Catherine Parakeet |
分類網 | 網:鳥網(Aves) 目:オウム目(Psittaciformes) 科:インコ科(Psittacidae) 属:サザナミインコ属(Bolborhynchus) 種:サザナミインコ B.(lineola) |
漢字名 | 小波鸚哥 |
生息域 | メキシコ南部、北中米のグアテマラ、ホンジュラス、ニカラグア、コスタリカ、パナマ、南米大陸のコロンビア、ベネズエラ、ペルー、ボリビア |
全長 | 約16㎝ |
体重平均 | 40~52g |
平均寿命 | 10~15年 |
産卵数 | 4~6個 |
抱卵日数 | 20日 |
巣立ち | 4〜6週間性 |
性成熟 | 9か月〜1年 |
心拍数 | 300~500回/分 |
体温 | 40〜41度 |
サザナミインコの名前の由来と色の種類
サザナミインコさん(小波鸚哥)の名前の由来は、体中に見られる黒い波模様からです。 ラテン語で「縞模様の小さなオウム」を意味するPsittacula lineolaと名付けられました。学名はBolborhynchus lineolaで、属名のBolborhynchusはギリシャ語で「bolbos」は球根、「rhunkhos」はクチバシを意味し、「球にクチバシがついたような容姿」や「球のようなクチバシ」といった意味です。 種小名のlineolaはラテン語で「線や縞」を意味します。
サザナミインコの色の種類

- ノーマル(グリーン)
- ルチノー(黄色で赤目)
- クリームイノ(ターコイズイノ、不完全な青色のターコイズがベース、クリーム色の赤目)
- ターコイズ(partialblue、不完全な青色)
- SLグレイウイング(シングルファクタとダブルファクタがあり日本特有、ダブルファクタは♂のみ)
- ダークファクタ(ノーマルはダークとオリーブ、ターコイズはコバルトとモーブ)
- バイオレットファクタ
ノーマル種以外のインコさんは、オランダで産出されたといわれています。 成鳥さんは温度28℃~15℃、湿度60%程度が望ましく、寒さにはある程度耐性がありますが、暑さに弱いため、空調による温度調整が必要となります。
サザナミインコのお食事
サザナミインコさんと言えば、食事管理が大切になります。原種のいる場所は水分が多い食事になります。
それに対して一般的な皮付き餌は乾燥して固い食事になります。そのためサザナミインコさんの消化器に負担がかかり問題(病気)を起こすことがあります。
そのため、基本的に食事はペレットをお勧めします。ペレットを中心とした食事とし、副食として果物や野菜等を少量与えてください。
サザナミインコの生息域

メキシコ南部、北中米のグアテマラ、ホンジュラス、ニカラグア、コスタリカ、パナマ、南米大陸のコロンビア、ベネズエラ、ペルー、ボリビアで、北米南部から中米や南米に広く分布し、生息環境も一定ではありません。
標高3,000mの高地から600mの低地、亜熱帯林、雲霧林地帯にある湿った常緑混交林、イネ科の常緑竹林(Chusquea、ケスチュア)などで確認され、場所によっての標高に大きな差があります。
サザナミインコの性格

サザナミインコさんは、マイペースで穏やかな子が多く、人を噛むことが少ないとされていますが、一部、縄張り意識が強くて荒っぽい性格の子もおり、ハードなケンカが起こることがあります。
臆病な性格の子も多いですが、ヒナから飼育することで手のりになることもあります。
スローモーションのような動作をし、止まり木には前傾姿勢で止まっていることが多く、足が器用なため飛ぶよりも歩くことを好む個体が多いとされます。
野生では、森林地帯で20羽ほどの群れで、繁殖期は100羽ほどの大きな群れで生活をしていて、水浴びを好みます。
普段の鳴き声は静かですが、呼び鳴きをする時に甲高い警告音を大音量で発することがあるため、集合住宅では注意が必要です。
フルーツを好み、水を多く摂取する性質があるため、うんちが水っぽい傾向があります。そして大きいウンチをするのも特徴です。しかし、ニオイはありません。
おうちでは、ペレットを水に浸して柔らかくしてから食べることを好む子が多いので、水の衛生管理に注意が必要です。
知能が高く、雄雌問わずおしゃべりが得意な傾向があります。
ケージのロックを開けられないよう、ナスカンなどで留めるなどの対策が必要です。
サザナミインコに多い病気
サザナミインコさんは、湿度や温度の変化に敏感で、暑さに弱い傾向があります。
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幼鳥~若鳥の頃
- 呼吸器感染症(副鼻腔炎、化膿性炎症など)
- ソノウ炎
- メガバクテリア症(マクロラブダス症)
- 羽毛形成不全
- ウイルス感染症(PBFD、BFDなど)
- 鳥クラミジア症
- 外部寄生虫(疥癬など)
- 熱中症
- 逃亡
- 事故など
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成鳥
- 消化器疾患(下痢、そ嚢炎など)
- 呼吸器疾患(副鼻腔炎、化膿性炎症など)
- 熱中症
- 事故
- 怪我
- 中毒
- 生殖器疾患(卵づまり、卵管蓄卵材症など)
- 誤飲、誤食
- 毛引き症
- 栄養疾患(ビタミンA欠乏症など)など
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老鳥
- 熱中症
- 腫瘍
- 内臓疾患(脂肪肝、肝臓病など)
- 進行性消耗疾患(慢性胃炎など)など
当院では、定期的な健康診断や、オンライン診療も行っております。
おうちのサザナミインコさんで気になることがございましたら、ご相談ください。