季節ごとに、小鳥さんと一緒に生活する上での注意事項をお知らせしています。
少しでも小鳥さんのことを知って、お役に立てればと思います。

小鳥さん「虹の橋へ見送るその時まで」

2024.05.01

今年は桜の開花が遅く、春の足音がゆっくり来たような気がします。初めての春を迎えた子、何度目かの春をどうにか迎えられたという子、いろいろいるかと思います。中には、一緒に春の花を見ようという願いが叶わなかった子もいたかもしれません。そこで今回は、お迎えした以上必ず訪れる別れの時に向けて備えるべきことについて考えてみましょう。

まず、怪我や中毒、特に女の子で発情は突然のお別れに繋がってしまう可能性があります。放鳥時に鳥さんから目を離さないことや、毒になるものを排除すること、そしてご飯の量など飼育環境を整えることなどが重要です。また、これによって肥満や内臓の機能低下をある程度防ぐこともできるでしょう。

こうした対策でもどうしても防ぎきれないのが感染や加齢の影響です。脊椎や神経が弱ってしまうこともありますし、胃や肝臓、腎臓が弱ってしまうこともあります。人間のように白内障が出てしまう子もいます。こうした場合、可能であれば精密検査を行なって適切なお薬をあげつつ日常生活にできるだけ支障がないようにケアしてあげる必要があります。ケージの中も少しずつバリアフリーにする必要が出てくる子もいます。場合によっては今までのご飯が食べられなる子もいます。食へのこだわりが強い子だと晩年食べられるものに困ってしまうこともあります。

小鳥さんは不調をぎりぎりまで隠してしまうことも多いので、気付いた時にはかなり重篤な状態だった、ということも少なくありません。ほんの少しの違和感でも、ぜひ病院に相談してください。そして、愛鳥さんが旅に出るその時まで幸せでいられるように、お手伝いをさせてくださいね。

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