季節ごとに、小鳥さんと一緒に生活する上での注意事項をお知らせしています。
少しでも小鳥さんのことを知って、お役に立てればと思います。

小鳥さん「ボルナウイルス感染症」

2022.06.28

小鳥さんにとって気を付けるべき感染症としてオウム病やPBFDが有名ですが、近年、トリボルナウイルス感染症も注目を集めています。

このウイルスは腺胃拡張症といった消化器症状や運動失調、けいれんなどの神経症状を起こします。幼鳥で急激に発症することもあれば、潜伏していて成鳥や老鳥になってから症状が現れることもあります。

発症すると致死性が高く、治療によって進行を遅らせるしかありません。成鳥のコガネメキシコインコで見たことがありますが、元気がないと受診した時には既に痩せきっており、その後数日で亡くなってしまいました。今のところコンゴウインコやバタン、コニュアでの感染報告が多いようですが、今後他の鳥さんでも見つかっていくかもしれません。

ウイルスじたいは一般的なアルコール消毒薬などで消毒可能です。疑わしい場合は糞便でのPCR検査を依頼し、隔離・消毒をしっかりして、他の鳥さんへの感染を予防しましょう。

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