季節ごとに、小鳥さんと一緒に生活する上での注意事項をお知らせしています。
少しでも小鳥さんのことを知って、お役に立てればと思います。

小鳥さん 「定期的に写真を撮って見返しましょう」

2022.06.01

愛鳥家さんたちは毎日、と言っていいほどかわいい我が家の鳥さんの写真を撮っておられることと思います。

 

実は写真に撮る、記録を残すということはとても大事なことです。というのも、鳥さんたちの体調の変化は、羽毛や嘴などの外見に現れることも多いのです。僅かな変化だと、毎日見ているが故に見逃してしまうこともありますが、写真に撮って比べれば違いが分かりやすくなります。

 

例えば白オカメさんで肝疾患や高脂血症を起こすと、白かった羽毛が黄色くなってしまうことがあります。変化はとてもゆっくりなので、「気付いたら真っ黄色になっていた!」といって病院に連れてくる飼い主さんもいらっしゃいます。

 

セキセイインコさんだと、青かった羽が白くなったり、頭のシマシマが広がったり、濃くなったりすることもあります。またろう膜の色の変化は、性ホルモンの異常に気付くきっかけになります。羽先をかじって色が変わっていることもあります。飼い主さんの不在の時にやっていたりすると気付かれない事も多く、エスカレートすると毛引きや自咬に繋がります。

 

お鼻の上が汚れていたら、くしゃみや鼻水が出ているのかもしれません。嘴や足がカサカサしていたら、ビタミン不足や疥癬(寄生虫)の可能性があります。嘴の色、アイリングの色、羽の色や模様、脚の色や艶、尾羽の長さetc…

その子にとっての「いつもの状態」を知ることが大事です。

 

写真をとって定期的に見返せば、微妙な変化にいち早く気づくことが出来、治療を早く開始することが出来ます。出来れば正面、側面、上から、下からの写真を撮って、全身くまなくチェックできるようにしましょう。

 

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