季節ごとに、小鳥さんと一緒に生活する上での注意事項をお知らせしています。
少しでも小鳥さんのことを知って、お役に立てればと思います。

小鳥さんの寄生虫

2022.05.02

暖かい季節になって、そろそろ蚊やコバエが気になる時期ですね。今回は小鳥さんにかかる寄生虫について紹介します。

 

一口に寄生虫といっても、大きく2つに分けられます。

一つ目は外部寄生虫といい、小鳥さんの体の表面につくものです。疥癬やワクモが代表的で、多くの場合皮膚や羽に異常が見られたり落ち着きがなくなるなどの行動異常が見られたりします。適切なお薬を使うとともに環境を清潔にすることで多くは改善しますが、重症化するとストレスで衰弱死する場合があります。

二つ目は内部寄生虫といい、体の中に寄生するものです。代表的なものとしては、消化管内に寄生するコクシジウムやトリコモナス、ヘキサミタなどがあります。こうした寄生虫はソノウ検査や糞便検査で発見できますが、感染してすぐの時や小鳥さんの体力があるときなどは寄生虫が検体中に見られず陰性と判断されてしまう場合があります。症状も、少数寄生では見られないことが多いですが、換羽などで小鳥さんの体力が落ちた時や大量に寄生されてしまった場合は嘔吐や下痢、食欲不振や消化不良といった症状が出ます。

 

寄生虫の多くは親や同居の子から経口的に感染します。新しく小鳥さんをお迎えしたときはできるだけ早めに健康診断を受けるようにしましょう。先住の子がいる場合は健康診断が済むまで新しい子とは接触させない方が良いでしょう。

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