季節ごとに、小鳥さんと一緒に生活する上での注意事項をお知らせしています。
少しでも小鳥さんのことを知って、お役に立てればと思います。
小鳥さん「フライパンで中毒?とは」
2022.09.28
食欲の秋ですね。スーパーでも様々な旬の食材が並ぶようになってきました。お料理にも精が入るのではないでしょうか。ここで1つ、小鳥さんがいらっしゃる家庭では注意していただきたいことをご紹介します。
多くのフライパンやお鍋、魚焼きグリルなどの調理器具は、焦げ付き防止のために「PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)」というフッ素樹脂で加工されています。PTFEは高温で分解されると有毒ガスが発生するのですが、小鳥さんは有毒ガスへの感受性が高く、容易に「PTFE中毒」を引き起こしてしまうのです。
PTFE中毒を引き起こすと、小鳥さんは呼吸困難になり、死亡してしまうことが多いとても恐ろしい中毒です。実際に、国内外問わず、PTFE中毒による死亡例は多く発生しています。
有毒ガスが発生する温度は、200〜300度程度と言われています。また、フッ素樹脂加工された調理器具(フライパン、ホットプレート、卓上フライヤーなど)は、加熱開始後、約1分半で200度に達します。一般的な家庭料理では1分半以上加熱することが多いので、有毒ガスが発生する可能性を考慮した方が良いでしょう。このため、小鳥さんがいらっしゃる家庭では
・フッ素樹脂加工されていない調理器具を使用する
・台所に小鳥さんを近づけないこと(火傷などの様々な事故も防げます)。
・お料理中は必ず換気をすること。
・お料理後もしばらくは換気をしましょう。
に気をつけましょう。
呼吸器の中毒は小鳥さんの体質によっても異なります。少量の暴露でも重症化をして落鳥する可能性もあります。
小鳥さんは呼吸器病に対して非常に繊細で弱い生き物です。呼吸がおかしいかな?などと思った場合は直ぐに病院にご連絡下さい。