「毛玉」と聞くとネコさんの事だと思います。

しかし、この病気は小鳥さんにも存在します。小鳥さんには物をついばむ習性があります。それは遊びであったり、発情行動であったり、ストレス発散行動であったりします。放鳥時に床に降りてつついている姿を見かけたことがある方も多いのではないでしょうか。

その時に、遊んでかじって吐き出しているのであれば問題はありません。しかし、そのまま飲み込んでいることもあります。その区別は非常に難しい場合が多く、検便時に異物として見つかることもしばしばです。便として出るようであれば問題は無いのですが、飼い主様が気付いていない場合は注意を促しています。

しかし、時折排便もせず、ソノウに残ってしまう場合があります。それが毛玉状になり残ってしまうと問題になります。初期は症状に乏しく気付くのは健康診断などたまたまであることが多いです。しかし、大きくなってくると多飲、エズキ、嘔吐などが見られるようになり徐々に体重減少が見られる場合もあります。小鳥さんはネコちゃんと違い毛玉ができると吐くことはかなり困難です。そのため、手術が必要になることが多いです。

この病気を防ぐためには放鳥時に目を離さない、齧る物を置かないなどの対策を取るようにしてください。

万が一、飲、エズキ、嘔吐などが見られるようになり徐々に体重減少などが見られる場合は必ず病院に来院してください。急性に嘔吐が出た場合も同様です。急患となります。