十鳥十色 ~鳥種に合ったご飯のススメ~
暖かい日差しのある日も増え、春が近づいてきているのが実感できる季節です。進学や卒業で慌ただしいご家庭もあるでしょう。おうちの小鳥さんの中にも換羽を迎えるなど体調に変化が出やすい時期にある子たちもいるかもしれません。体力をつけてもらおうといろいろなものを食べさせてあげようとする飼い主さんも少なくないでしょう。しかし、その良かれと思ったご飯が小鳥さんの身体に合わないことがあるのです。
最近、鳥さんの種類の特性に合わないごはんを与えられていたことによる病気が散見されています。一口に飼い鳥さんと言っても、本来の主食は同一ではありません。シード類がメインになる子もいれば、野菜や果物がメインになる子もいます。猛禽さんにシード類をあげてもダメなことはほとんどの方がすぐ分かるでしょうが、案外オウムさんやインコさんたちはみんな同じものを食べると思う方が多いようです。
一般的に飼い鳥としてお迎えされる小鳥さんは、大きく4つの食性に分かれます。1つ目は穀食性、主にシード類が主食になる子たちで、セキセイインコさんやオカメインコさんがこれにあたります。2つ目は果食性、主に果物やナッツを主食にする子たちで、ベニコンゴウインコさんやキソデボウシインコさんがこれにあたります。3つ目は蜜食性、花粉や蜜を主食とする子たちで、ゴシキセイガイインコさんなどいわゆるローリーの仲間たちです。4つ目は雑食性で、シード類など植物性のもの以外に虫も捕食する子たちで、ナナクサインコさんや文鳥さんなどがこれにあたります。必ずしもこれらにぴったり当てはまるわけではなく、穀食性も果食性もある子たちや食べるものが多岐にわたる子たちもいます。
これらを無視してご飯をあげてしまうと、例えばローリーさんたちにシード類をどんどんあげてしまった場合、消化管が負担に耐えられなくなってしまいます。慣らせば大丈夫と言われることもあるようですが、わざわざリスクを冒す必要はないでしょう。
もちろん、副食として様々なものをあげること自体は(特にシードメインの食事をしている子では)推奨されます。しかし、あくまでも副食としての範囲なので果物の食べ過ぎなど注意が必要になることもあります。そして、ペレットはそうした問題のほとんどを解決してくれ、特にローリーさんたちには専用のペレットやパウダーフードがあります。
おうちの小鳥さんが栄養素の不足や過剰による病気にならないためにも、その子の種類に合ったご飯は何なのか、しっかり考えてあげましょう。そして不安なことや分からないことがあればぜひ病院に相談してくださいね。