季節ごとに、小鳥さんと一緒に生活する上での注意事項をお知らせしています。
少しでも小鳥さんのことを知って、お役に立てればと思います。

小鳥さんと出血

2023.02.22

暖かい日が増え、春の足音が近づいてきました。日差しを感じながらお部屋で小鳥さんと遊ぶ時間も増えるかもしれません。

そんな今こそ、おうちの中で気を付けたい出血事故とその対処法について考えましょう。

 

おうちで過ごす中でよく起こる出血事故として、筆羽が傷ついてしまったり、爪を切りすぎてしまったり引っかけて折ってしまったりすることがあります。

 

筆羽、つまり新しく生えたばかりでまだ羽軸に血液が通っている羽根をぶつけてしまったり齧ってしまったりして傷がつくと、羽軸を通る血管も傷ついてしまい時には大出血につながる可能性があります。どこから出血しているか特定できれば、思い切ってその傷ついた羽根を抜いてしまった方が出血は早く止まりやすいです。しかし、根本近くで折れているなど自宅で抜くことができない場合や傷ついた羽根が分からない場合はその周囲ごと圧迫して止血を試み、できるだけ早く病院へ連絡して来院するようにしましょう。血が止まっている場合でも、筆羽の処置や他に傷がないかの確認のために来院するようにしましょう。

 

ご自宅で小鳥さんの爪切りをする飼い主さんも多いかと思いますが、小鳥さんの爪を切るときは必ず止血剤を手元に用意しておきましょう。小鳥さんが急に動いて手元が狂ってしまうなど深爪をしてしまった時、迅速に止血ができないとじわじわ出血が続いてしまい、結果的に大量出血につながってしまうことがあります。昔は線香で焼いて止血するといわれていましたが、火傷のリスクが大きく推奨できません。また、急な出血への応急処置として小麦粉や片栗粉が利用できますが、あくまでも緊急的な処置になるのでそれに頼りきりにはならないほうが良いでしょう。

 

小鳥さんは体も小さいため人間から見ればちょっとの出血でも命にかかわってしまうことがあります。おうちで小鳥さんが出血しているのを見つけたらすぐ病院に相談し来院するようにしましょう。

 

 

 

ページの先頭へ