季節ごとに、小鳥さんと一緒に生活する上での注意事項をお知らせしています。
少しでも小鳥さんのことを知って、お役に立てればと思います。

小鳥さんの嘴は切った方がいい?

2023.04.01

お出かけに良い気候になり、メイクやネイルでおしゃれを楽しむのにも良い時期になりました。爪の手入れをしながらこんなことを思った方もいるかもしれません。

 

「そういえば、小鳥さんもお爪切りすることがあるけれど、嘴はどうなの?」

 

結論から言えば、小鳥さんは嘴も必要があれば切ることがあります。

基本的には、小鳥さんの嘴は日々の生活の中で上下左右がきちんとバランスよく削れていき、同じ形を保つようにできています。しかし、PBFDや疥癬などの感染症や内臓疾患、怪我などによって嘴の形状が変わってしまい、うまく削れなくなってしまうことによって伸び方のバランスが崩れてしまうことがあります。こうした場合、原因の特定および治療とともに、日常生活、特にお食事に支障がないように嘴を整える必要があります。

 

また、嘴の形状は正常でも、自分で自分の身体を傷つけてしまう(自咬症など)子や、他の子と喧嘩をして怪我をさせてしまう子、飼い主さんや家族を噛んでしまったり家具にいたずらをしてしまったりして飼い主さんたちの生活に支障が出る場合は上嘴の先を丸めておくこともあります。もちろんこの場合も、問題行動の原因の特定や生活環境の改善など他にできることがあればそれも並行して行うことになります。

 

嘴を切ることには、お爪切りよりもリスクを伴います。これは、爪よりも血管がしっかり先の方まで伸びている場合が多いため、少し先を切っただけでも出血したり、嘴を切られた後に痛みやショックでご飯を食べなくなったりする子もいます。また、病気などで嘴自体が脆くなってしまった場合、切ることによる衝撃で割れてしまうこともあります。こうしたリスクがあるため、小鳥さんの嘴が気になるな、切った方がいいのかなと思った時は必ず病院に相談するようにしましょう。

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