季節ごとに、小鳥さんと一緒に生活する上での注意事項をお知らせしています。
少しでも小鳥さんのことを知って、お役に立てればと思います。

小鳥さん「トリコモナス症」

2023.07.01

夏が近づき、蒸し暑さに悩まされる時期ですね。人間もそうですが、小鳥さんの体調もよく気を付けたい季節です。

今回は、特にお迎えしたばかりの小鳥さんで気を付けたいトリコモナス症について紹介します。

 

トリコモナス症は、トリコモナス原虫によって起こる感染症です。主に口からソノウにかけて感染します。感染初期だったり、原虫の数が少なかったりするとほとんど症状を出さないこともありますが、悪化すると増加した粘液や膿瘍によって食道や気道が狭窄してし、呼吸困難や食欲低下を起こしたり、炎症の拡大によって顔が腫れてしまうことがあります。

トリコモナス症でよく見られる主な症状は、軽いものから食欲の低下、アクビ、よだれの増加、嘔吐、プチプチ音、顔やのどの腫れ、鼓膜反転となります。特に、顔やのどの腫れや鼓膜の反転は感染や炎症の拡大を示すことが多いです。また、トリコモナス原虫の感染により炎症を起こしたところに細菌が二次感染を起こすとさらに重症度が悪化します。

 

多くの場合、お迎え前にはすでに感染していることが多いですが、おうちにいる小鳥さんでも、最近新しい子をお迎えしたときなど原虫を保有している可能性のある子と接触した後に症状が出てきた場合は注意が必要です。この病気による重症化を防ぐためにも、小鳥さんをお迎えしたら早めの健康診断を心がけましょう。また、新しい子の健康診断が終わるまではおうちにいる子とは接触させないようにしましょう。

 

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