季節ごとに、小鳥さんと一緒に生活する上での注意事項をお知らせしています。
少しでも小鳥さんのことを知って、お役に立てればと思います。
小鳥さんの鼻水
2023.10.01
暦の上ではとっくに秋ですが、いつまでも暑さが続きますね。秋花粉や気温差などで体調を崩しやすい時期でもあります。そこで今回は、小鳥さんの鼻水について考えてみましょう。
小鳥さんも人間と同じように鼻水が出ることがあります。ただ、通常鼻からだらだらと垂れていることはまずありません。出るとしても、大抵はくしゃみをしたときに飛沫が飛ぶ程度です。鼻水が多くなると、くしゃみが増えたり鼻の上の羽が濡れたり汚れたりします。また、さらさらした鼻水ではなく膿が多い鼻水になると、鼻自体がべとべとになったり、副鼻腔に膿がたまることで顔が腫れてしまったりなどの症状が出ます。
こうした鼻水の原因は、何かしらの細菌やウイルス、カビによる感染であることが多いです。治療のためには、培養の検査によって感染した菌の種類とその薬剤耐性を調べ、適切な抗生剤を使用するほか、症状の程度によってはネブライザーを併用することが有効です。
ここまで小鳥さんの鼻水について紹介してきましたが、このコラムをお読みの飼い主さんの中には「うちの子よくくしゃみするんだけど・・・」と心配になった方もいるかもしれません。小鳥さんのくしゃみや鼻水の中には、鼻に入った汚れや水を出すために行なっている正常なものや、飼い主さんの気を引こうとするモノマネの場合もあります。症状が見られた状況やその後の様子をよく見て、いつもと様子が違うなと思ったら病院に相談するようにしましょう。