感染症になったら
だいぶ暖かくなり、お出かけにもちょうどいい時期になりましたね。ですが新生活にも少し慣れたこの時期こそ疲れが出やすく感染症にも注意が必要な時期かもしれません。そこで今回は、小鳥さんが感染症にかかってしまった時、おうちの中でどのように過ごせばよいのか考えてみましょう。
小鳥さんの感染症は様々あり、トリコモナス症や疥癬、メガバクテリア症など原因がすぐに特定されるものから感染性鼻炎や蓄膿症、感染性脳炎など原因の特定に時間がかかったり困難だったりするものもあります。感染経路も接触や口移し給餌が原因と明らかなものから、もともと体表や環境中などに常在している菌が悪さをすると考えられるケースもあります。
おうちの小鳥さんが感染症もしくはその疑いと診断されたとき、まずおうちに他の小鳥さんがいる場合は必ず隔離をするようにしてください。特にトリコモナス症やメガバクテリア症では感染した子との接触や給餌、糞便を介して他の子にうつります。ヒゼンダニが原因となる疥癬も、感染した子との接触で伝播します。そのため、これらの感染症と診断された子はその日から他のことは別のカゴで過ごしてもらい、他の子たちも速やかに病院に連れてくるようにしてください。また、他の子では病原体が見つからないこともありますが、診断された子が完治するまでは一緒に過ごすことがないようにしましょう。カゴを置く部屋を変えるのが理想ではありますが、難しい場合は排せつ物が飛んだり金網越しに接触したりすることを防ぐためにケージカバーを付けたり、同時放鳥を避けたりするようにしましょう。
副鼻腔炎や脳炎など感染ルートの分からないものの場合、環境を清潔にしてあげることが第一になります。カゴを洗浄したり、普段過ごす部屋をしっかりと清掃してあげたりしてあげてください。また、小鳥さん本人の体力や免疫力も重要になりますので、体が冷えないように保温したり食事のバランスが悪くないかチェックしたりしてあげましょう。また処方されたお薬はしっかりと飲ませてあげてください。
時々、おうちの子で感染症が見つかると極度に自分を責める飼い主さんがいます。もちろんおうちの環境が原因となるケースもありますが、大抵の飼い主さんはしっかりとした環境で飼育しています。もちろん見直すべきところはきちんと直していくべきですが、それよりも病気の治療およびその後のケアを考えましょう。状態によっては治療が長期にわたることもあります。一緒に小鳥さんにとって良い闘病生活を考えていきましょう。不安に思うことがあればぜひ病院に相談するようにしてください。