暑さ対策
梅雨はどこへやらというほど、梅雨入りから暑い日が続きましたね。毎年のように熱中症の注意喚起がされますが、救急搬送される方が後を絶たないのが現状です。そこで今回は、おうちの小鳥さんの暑さ対策について考えてみましょう。
小鳥さんは体温が40℃ほどと高く、原産地にもよりますが25℃から30℃ほどが適正温度となる子が多いです。小鳥さんの具合が悪そうな場合にまず保温をと言われるのがこのためで、体温と外気温の差を減らすことで体温維持にかかるエネルギーを減らして体力回復に努めやすくなります。
体が冷えるよりは、人間からすれば少し暑いくらいがちょうどいい小鳥さんたちですが、近年の日本の気候ではさすがに耐えられない子が出てきます。野生の子であれば日陰や風通しの良いところを探して移動できますが、おうちの中では空調をうまく活用しなければ熱がこもってしまうこともあります。
基本的に、若くて元気な子であれば空調の風が直接当たらないように温度を28~30℃に設定してあれば概ね快適に過ごせることが多いです。幼いヒナちゃんや持病のある子、ご高齢さんの場合部屋は冷房を使ったうえでカゴにヒーターも設置する必要があることもあります。
もちろん、おうちの構造やお部屋の向き、立地などによって適正な設定温度は変わります。同じ種類の小鳥さんでも個体によって暑がり・寒がりなこともありますので、本人の様子を見ながら温度調整をしてあげてください。
また、通院などでお出かけをする際の移動中も注意が必要です。外を歩く際の暑さもそうですが、屋内や電車に乗ったときのきつい冷房で体が冷えてしまうこともあります。冷たい風が入らないようにキャリーをブランケットなどで包んでおくことをお勧めします。また、ハンカチなどに包んだ保冷剤を持っておくと暑そうなときにキャリーに添えてあげられるかもしれません。とはいえ長時間外を歩くのは人間も危険なので、こまめに涼み休憩をとれるようにお出かけの際は時間に余裕をもっておくと良いですね。
もしもおうちの小鳥さんで口をパクパクする、嘔吐している、止まり木に止まれない、痙攣しているなど熱中症を疑う症状が出たら少し涼しい環境に小鳥さんを置き、すぐに病院に来院するようにしましょう。