おもちゃ
秋の観光シーズンがやってきました。家族でお出かけをするという方もいるかもしれません。小鳥さんも一緒にお出かけできれば良いでしょうが、多くの小鳥さんにとってお外は危険が多く、また気温が低いと体調を崩しやすくなってしまうため残念ながらほとんどの子はお留守番、長期であればホテルなどでお泊りになるでしょう。その間小鳥さんがどのように過ごしているか、心配になる飼い主さんも多いでしょう。そこで今回は、飼い主さんから質問の多い小鳥さんのおもちゃについて考えてみましょう。
まず小鳥さんのおもちゃを使う目的は、暇つぶし、コミュニケーション相手に見立てる、ストレス発散など多岐にわたります。
フォージングトイは食事やおやつに時間をかけさせることで疑似的に採食行動を再現させて暇つぶしになるため、毛引き症の対策として使われることもあります。ものによって攻略の難易度が異なり、小鳥さんの性格や能力に合ったものが見つかるまで少し時間がかかるかもしれません。
鏡や人形は、仲間がいるように見えるため視覚的に不安を紛らわせたり発情相手に見立てたりすることがあります。過度に発情行動を誘発する場合は撤去を検討しなければならないこともあります。
かじり木などの破壊系おもちゃはストレス発散になるだけではなく、採食行動の一環へと誘導することもできます。また噛むことにより嘴を整えていることもあります。ただし、破壊した破片でけがをしたり誤食したりしてしまうリスクがあります。
おうちの小鳥さんにどういったおもちゃが合うのか、またそれにどれくらいで慣れてくれるか、もしくはどれくらいで飽きてしまうかはその子それぞれです。一般的におもちゃでよく遊ぶとされる種類の子でも、そういったものを一切受け付けない子もいれば、次から次へと遊んではすぐ飽きてしまう子もいます。また、一般的に販売されているおもちゃではあまり想定されていない遊び方をしてしまって事故につながるケースも時折見られます。
恐怖や過度な興奮から来る事故を防ぐため、おもちゃを与える際はいきなりケージの中に入れず、放鳥時にさりげなく置いておくなどまず見慣れるところから始めましょう。その後様子を見ながら触らせたり短時間ケージの中に入れたりして、徐々に遊べる時間を増やすと良いでしょう。また、破損による怪我をしないようにおもちゃはこまめに点検しましょう。
小鳥さんの性格や体調によって、おもちゃを入れてはいけないこともあります。目的に合わせたおもちゃを選ぶ必要がある場合もあるので、ご不安なことがあれば一度病院で相談してください。