鳥インフルエンザ
処暑を過ぎ、少し暑さも一段落したような気がします。これまでの暑さで体が疲れてしまい体調を崩してしまった方も少なくないでしょう。新型コロナも未だ多く報告される中、これから気温が下がってくると風邪やインフルエンザも心配になります。
そこで今回は、おそらくニュースで何度も聞くことになるであろう鳥インフルエンザについて考えてみましょう。
鳥インフルエンザとは、インフルエンザウイルスA型による感染症で、本来の宿主(自然宿主)はカモなどの野生水禽類です。ウイルス表面のタンパク質の抗原性の違いにより18種のH亜型と11種のN亜型があり、この組み合わせをとって「H5N1」などと呼ばれます。高病原性鳥インフルエンザと言われるウイルスはH5亜型とH7亜型のうち高い死亡率が見られるなど特定の条件に当てはまるもので、同じ亜型でも条件に当てはまらないものは低病原性鳥インフルエンザ、他の亜型のものは単に鳥インフルエンザと呼ばれます。症状は、人間のインフルエンザのような呼吸器症状だけではなく、顔面浮腫やチアノーゼ、皮下出血、下痢、神経症状と多岐にわたります。
感染経路は水禽類の糞便で汚染された水やウイルスを保有した野生鳥類およびネズミなどを介した経口および経気道感染と言われています。よくニュースになる養鶏場ではそうしたものの侵入対策及び消毒が行われていますが、毎年それを掻い潜って発生してしまうのが現状です。
さて、ここまで見て「ウチの子は大丈夫?」となった飼い主さんもいるのではないでしょうか。
基本的に、一般的な過程で飼育されている小鳥さんで感染源となるものに接触する機会はそう多くありません。しかし、ベランダやお庭に野鳥が多く飛来する場合や自然環境及び家禽に触れやすいお仕事の飼い主さんの場合は注意が必要です。また、ネズミやハエなどがウイルスを含む粉塵などを持ち込むこともあるのでそうしたものが入り込まないようにする対策も重要です。消毒は人のインフルエンザと同じく一般的な手洗いうがい、アルコール消毒が有効ですが、小鳥さんがいるところでアルコール消毒液を使用する場合吸い込んで中毒を起こす危険があるので、必ず小鳥さんを別のところへ移動したうえで消毒しましょう。また、外から帰ってきたら小鳥さんのところへ直行せず、ひとっ風呂浴びてからの方が良いでしょう。
おうちの小鳥さんで鳥インフルエンザにかかることはそう多くありません。しかし、それ以外の呼吸器疾患にはかかることがよくあります。くしゃみや鼻水など、小鳥さんの様子がおかしいなと思ったらすぐに病院に来院するようにしましょう。