かわいい子には‘芸’をさせよ?
あっという間に1年が過ぎ、早くも年末年始の足音が近づいています。皆さんはどのように過ごす予定でしょうか?よくお正月の特番ではおめでたい芸事が披露されることも多いですね。オウムさんやインコちゃんがおみくじを引くような場面を見たことがある方もいるかもしれません。うちの子にもやらせてみたい、そう思う方もいるでしょう。そこで今回は、小鳥さんに芸を覚えさせたほうが良いのか、そしてその意味について考えてみましょう。
小鳥さんの芸はいくつかのパターンに分けられます。物を持ってこさせる、特定の動きをする、おしゃべりが得意な子であれば特定のセリフを言うこともこれに含まれるでしょう。多くの場合、こうした芸を覚えるためにトレーナーや飼い主さんはおやつや褒め言葉を使います。これにより、小鳥さんはご褒美を目当てに芸を覚えていくのです。また、小鳥さんがご飯を探して食べる行動の再現であるフォージングも、見方を変えれば芸の一つと言えるでしょう。
さて、この芸をすることは、小鳥さんにとってどのようなメリットになるのでしょうか。ひとつは、人間とのコミュニケーションです。指示を聞いて理解し、応えることで人間が喜び、ご褒美をくれます。多くが群れで暮らす小鳥さんたちにとって、こうしたやりとりはコミュニケーションの一環となり、孤独感を和らげたり信頼関係を築いたりする方法の一つとなります。さらに、要求されていることは何かを考え、試行錯誤し、成功体験を得ることは小鳥さんの脳を活性化し、また退屈な時間を減らすことで毛引きなどの問題行動を減らす可能性があります。
しかし、どんな子でも芸ができるわけではありません。人間とそう言った遊びをしたくない子もいるでしょうし、人間の真似をすることが得意ではない子もいるでしょう。ネットやテレビで見るような小鳥さんは実にいろいろなことができるように見えるかもしれませんが、これにはお互いに忍耐が必要になります。また、鳥種によっても得意不得意が分かれることも多いです。一般的に、知能の高い鳥種や様々な物事への興味が強い子ほど芸を覚えやすい傾向にあります。ですがそうでない子も簡単なものであれば興味を示したり、他の子がやっているのを見て真似をしてみたりすることもあります。
他の人に見せるようなものでなくても、遊びの一環として小さな芸を教えることはコミュニケーション方法として有効です。しかしそれだけが小鳥さんとの接し方の正解ではありません。もしおうちの小鳥さんとの関係で心配なこと、不安なことがあればぜひ病院で相談してみてくださいね。