お迎えしたらまず検査!小鳥さんを守るためのメガバクテリア基礎知識
近年ペットをお迎えするお宅が増えています。一部のサイトで小鳥さんは飼いやすいとされたこともあり、小鳥さんを家族にお迎えしようという方もいるかもしれません。そしてせっかくお迎えしたのなら長生きしてほしいですよね。そこで今回は、特にセキセイインコさんで多い病気、メガバクテリア症について考えてみましょう。
メガバクテリアとは、小鳥さんの胃に感染する真菌の一種でマクロラブダスやAGY(Avian Gastric Yeast)と呼ばれることもあります。ほとんどの場合お迎え前にはすでに他の子から菌をもらってしまっていますが、おうちにいる子が感染していて新しくお迎えした子にうつしてしまったケースもあります。
厄介なのは、この菌に感染してもすぐに症状が出るとは限らないことです。お迎えして間もなく発症する子もいれば、数年気付かれずに過ごしてしまった子もいます。しかし見た目上健康でも、うんちの中に菌が排出されていることが多く、これが他の子への感染源となります。
症状としては、食欲元気低下・嘔吐・黒色便・粒便が多くみられます。これもいきなりすべての症状がドンと出るわけではなく、なんとなく最近食いつきが悪いかも、膨らんでいることが多いかも、それくらいの症状から始まります。しかしほとんどの場合こうした初期症状は見逃されてしまい、いよいよ食べられなくなって吐き散らかして、痩せ細って動けなくなってから病院に運び込まれる子が残念ながら多く見られます。
治療は抗真菌剤の投与をします。基本的に飲み薬ですが、効きが悪かったり発症していていち早く治療を進めたかったりする場合は注射を併用します。これでしっかり治療プログラムを終了すればメガバクテリアの除菌自体は完了できますが、稀にごく少数の菌が潜んでしまっていたり治療後に他の感染した子から再感染してしまったりすることがあります。そして、きちんと治療をした後でも後遺症として先ほど述べたような胃炎症状が思い出したころに出てくることもあります。この場合完治する方法はほぼなく、対症療法と緩和ケアがメインになります。
少しでもこの病気の発症リスクを減らすためにも、新しく小鳥さんをお迎えしたら早めに健康診断を受けるようにしましょう。そしてその後も定期的に健康診断をしていきましょう。何か不安なことがあればぜひ病院に相談してみてくださいね。