それは本当に羽繕い?毛引きに気付くためのヒント
気温は下がってもまだまだ湿度が高く、べたつきが気になる季節ですね。朝の身支度で髪型が決まらないとお悩みの方もいるでしょう。熱心に羽繕いをしている小鳥さんを見てキミも大変だねえなんて思うこともあるかもしれません。しかしその羽繕い、本当はただの羽繕いではないかもしれません。
時々、SNSなどで皮膚が完全に露出するまで羽を抜いてしまった小鳥さんの写真や動画を見ることがあるでしょう。これは毛引き症という何らかの理由で自ら羽を抜いてしまった状態で、環境や他の子との関係、精神的な問題など原因は多岐にわたります。羽を齧るだけの羽咬症から千切ったり引き抜いたりする毛引き症、自分の皮膚を噛み壊す自咬症へと進行していくことがあり、自咬症になると最悪命を落とします。
飼い主さん側がおかしいな、と気づくのは大抵毛引き症から先の段階になってからが多いです。これは羽咬症の段階ではパッと見たときの見た目にほとんど変化がないことが多いためと考えられます。毛引き症の段階でも抜け替わりが長く続いていると思われてしまっているケースもあり、病院に来た時にはその部分にもう羽毛が生えないほど進行していたり自咬症の段階まで来てしまっていたりすることがよく見られます。ここまで来てしまうと大元の原因だけではなく毛引きや自咬の行動自体が本人にとって次のそうした行動を誘発する刺激になってしまっていることがほとんどです。
毛引きの状態の場合、目に見えて羽毛がない部分が見える以外にも床に抜かれた羽根が散っているのが見られます。そうした羽根のほとんどはきれいな形を保っておらず、途中で千切られていたり根元に血がついていたりします。毛引き症で来院される方のほとんどがこれに気が付いていらっしゃいます。ではその前の段階で気づくことはできないのでしょうか?
実は違和感を覚えるチャンスがあることがあります。羽咬症の場合羽毛を齧って小さな破片が落ちることがあります。これが敷き紙に落ちているとき、紙に光を当てるとキラキラと光って見えることがあります。またやたらと羽繕いをしている時間が長く見えることもあります。羽繕いの仕方も、手入れをするというより引っ張るような動きが多くなることもあります。
もちろん、こうした傾向が見えにくい子もいます。毛引きをしてしまったからと言って必ずしもその子が不幸に感じているとも限りません。おうちの小鳥さんの行動に違和感を覚えた時、羽根の様子がおかしいなと思った時は早めに病院に相談してくださいね。
ワンちゃんの行動自体にも影響を与えることがあります。水害により避難生活を送ることになったり、自宅で過ごす場合でも生活習慣が元通りに過ごせない日が続いたりする可能性があります。こうしたストレスで普段できていたことがうまくいかなくなる子がいます。トイレに失敗してしまったり、無駄吠えをするようになってしまったりしてトラブルになるケースもあります。普段から特定の行動につなげるような掛け声や合図などを訓練しておくとワンちゃんも落ち着きやすくなります。
災害時は人間も大変なことばかりですが、ワンちゃんは状況が分からずパニックになってしまうこともあります。まずは身の安全を確保し、ワンちゃんとともに乗り切ることができるように普段から少しずつシミュレーションしてみましょう。予防接種など病院にも相談してみてくださいね。